超簡便な土壌診断キットです。

「みどり くん」は土壌のPH(H2O)・ 硝酸態窒素を測定 するための「みどりくんN」 、水溶性リン酸と カリウムのための「みどりくんPK」 、畑やハウ スから土を採取するための採取器、土壌養分を 抽出するためのプラスチック容器などから構成されています。

*みどりくんNによる水に浸してからの読み取り時間が  変更になりました。

1)対象製品:みどりくんスターターキット・みどりくんN
2)変更内容:硝酸態窒素測定に関して、水に浸してからの読み取り時間

従来品= 60秒 → 変更品= 30秒

みどりくんの特徴

「みどりく ん」の最大の特長は、バッテリー電源を必要とする器具や酸・アルカリなどのような危険な試薬類を一切使わず、自分の肉眼で素早く 、簡単に土壌養分を測定できることである。

「みどりくん」の透明なプラスチックチップの先端には二種類の試験紙が貼り付けられている。従来から普及している分析キットでは自色チップに貼り付けてあるので、土壌懸濁液に浸すと変色した試験紙の表面に土壌粒子が付着して色を正確に比べることができないため、ろ過を行って透明な抽出液を得る必要がある。この操作には漏斗やろ紙が必要であり、土壌によってはろ過に時間を要する。 「みどりくん」では、 試験紙の張り付いた面を下面にして、透明なプラステックを通して呈色を比べるためろ過の必要がない。

みどりくんの使用方法

「 みどりくん」 スターターキット

専用の採土器・プラスチック容器がセットに なった「みどりくんスターターキット」を用いて測定方法の説明をします。

STEP
1

土層から土壌を採取する

採取箇所に深さ15cmほどの溝を作り、その中心部に専用の採土器を差し込みます。

STEP
2

土壌5ccを押し出す

土を5cc採取し専用のプラスチック容器に押し出します。

STEP
3

精製水50ccを加えて撹拌

市販の精製水を50ccのラインまで加え、1分ほどよく撹拌する。

STEP
4

試験紙を3秒ほど浸す

懸濁液に試験紙を3秒ほど浸して取り出します。

STEP
5

余分な水分を吸い取る

試験紙の端をティッシュに当てて、余分な水分を吸い取ります。この時、余分な水分が他の項目の試薬部分に触れないよう注意して取り扱ってください。

STEP
6

カラーチャートと比べる

試験紙を上向きにして、30秒間ほど反応させる。試験紙を裏返して硝酸態窒素試験部分の呈色を比色表と比べて測定します。さらに30秒後(懸濁液から取り出して60秒後)PHの呈色を比色表と比べて測定します。

STEP
7

カラーチャートの読み方

「みどりくん N」と「みどりくん PK」の比色用カラーチヤートには多くの数値が並んでいるので、読み方に注意する必要がある。
特に「みどりくん N」の硝酸態窒素のカラーチャートには3種類の数値が記載されているので、(下図)のように読み分ける。
なお、「みどりくん N」でより正確に硝酸態窒素量を測定するには、試験紙の色がカラーチャートの中央部付近、あるいはその低濃度側になるようにすることが望ましい。 もし測定値がそれより右側の高濃度域であれば、採取する土の量や野菜の搾汁液量を減らす、あるいは希釈するなどの操作を行う。