稲山先生は、栽培指導をされる時、「今のきゅうり」の気持ちを代弁するかのように、「今のきゅうり」の生育状態を最初に説明されます。そして、作業をする『人』の立場にたって、生産者の方々に、栽培方法や作業の仕方をわかりやすく説明するように心がけておられます きゅうりを知り尽くし、常に生産者の目線できゅうり栽培と向き合っている稲山先生だからこそ、『きゅうり』に対してとても厳しい『目』をお持ちです。 その『目』をたより、稲山先生の栽培指導を心待ちにしているきゅうり生産者の方々は、全国にたくさんいらっしゃいます。

 去る11月9日~11日、稲山先生は、佐賀県JAさがみどり施設きゅうり部会に参加されました。先に20ヶ所以上のハウスを回りました。各々のハウスで、個々の状態に合わせた栽培指導をされました。圃場の巡回と栽培指導の後、研究会が開催され、そこでも栽培管理のご講演もされました。  なぜ摘葉が必要か、なぜ滴芯が必要か、『なぜ』この作業が必要なのかを理論的に説明し、「だからこういう栽培管理が大切なんだ!」と丁寧に講演をされました。

 北部きゅうり研究会の皆様はとても熱心で、向上心があり、きゅうり栽培に誇りと自信をお持ちで、先生は毎回、感銘を受けておられるそうです。  特に、仲間同士で競争しつつも、情報交換もし、お互いを高め合いながら、きゅうり生産を盛り上げようと頑張っている姿は素晴らしいともおっしゃっておられます。  毎年、新規参入の方が2人以上。きゅうり部会員の半分以上が20代、JAや行政も園芸振興に力を入れているので、指導のしがいがあると稲山先生も力が入っているご様子でした。  稲山先生、2泊3日という短い期間での栽培指導、本当にお疲れ様でした。