高橋 泰さん 高知県

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 高橋さんは息子の大地さんとともに全部で1,200坪の面積でメロン栽培をしているが、3年ほど前に経営委譲したのを機に各々でハウスを管理することにして現在は600坪のハウスで栽培を行っている。「息子が成長して経営を任せていますが一生懸命やってくれています。相談があれば話はしますけれども、こちらからあれこれいうことはないですね。私は今年歳でいい年になったし、ハウスも一つになったから集中出来ていいんですよ」
高橋さんのハウスは、渡辺パイプの間口7㍍、奥行き㍍の4連棟で、資材等については農業用フィルムの販売及び加工等を行っている協伸㈱(渡辺パイプ高知県営業所・南国市大埇乙875―1)に任せている。フィルムは2年前に三菱ケミカルアグリドリームの耐久無滴農POフィルム「スーパーダイヤスター」を展張した。このフィルムは新配合剤の採用により強度と透明度における耐久性が高まって8年連続展張を実現し、展張後の強度、耐硫黄性、無滴性についてもダイヤスターと同等の性能を保持している。「これに張り替える前はダイヤスターを張っていて、それもいいなと感じながら使っていましたが、お世話になっている協伸さんでさらに耐用年数が延びたスーパーダイヤスターを薦められました。農家にとっては張り替える手間がより少なくなるから本当に助かるフィルムですね。もちろん光線透過や保温性なども申し分ありません」と高橋さんはいう。
そして内張りカーテンは同社の「快適空乾」を発売当初から使用している。メタロセン系プラストマーを使用したフィルムに、塗布無滴処理と特殊な微細孔加工を施しているので適度な透湿性をもち、水滴(結露水)のボタ落ちを少なくすることが出来る。「これはもう絶対に手放せないですね。滴のボタ落ちがないからベト病の発生を防ぐことが出来るし、湿度が適度なんです。そこがもう最高にいい点です。メロンは乾きすぎたら駄目だし過湿もよくない。とくに厳寒期、0度前後の気温になると暖房機がドンドン燃えるわけですが、そうなるとハウスが乾燥しすぎてメロンがよう太らんようになるんです。やっぱり適度な湿度が重要で
92~93%、低くても87%ぐらいの数字になれば一番いいんです」快適空乾はおおよそ4年に1回のペースで張り替えるという。
ハウスの中はとにか くクリアで明るく、南国の太陽の光が燦々と降り注いでいる。4~5日後に収穫するというメロンが整然と並んでおり、玉揃いやネットの出方など見事な出来映えだ。品種は横浜植木の「雅」で1株1果どり、1反(300坪)当たりに約1,800本入っている。

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