加須市のキュウリ栽培は冬の日照時間が長くハウス栽培には有利なことから、9月に種をまき10月下旬から2月上旬まで収穫する越冬栽培と促成栽培の作型を組み合わせた長期出荷を行っています。
夏の作物であるきゅうりを越冬栽培にて収穫するのは難しく、技術の高い産地としても知られています。 佐久間さんには、2人の先生がいて、一人は、自分の父親の厳しい教え。そしてもう一人は、近所にあった園芸試験場の先生。そこでは、いろいろな疑問に応えてくれたことが、技術の向上につながったとしていいます。
現在は、常に品質向上と低コスト生産の為に様々な農業新技術の導入に取り組んでいます。超耐久型フィルムが主流だった屋根フィルムを、コストと性能のバランスを考え5年耐久塗布型農PO「ダイヤスター」に一部ハウスを変更、ヒートポンプやプロファインダーを導入するなど、 省エネ・省力設備で良いと思われるものは、積極的に試してみることを基本にしています。
本年は、全野研「トマト・キュウリサミット」資材展示会で「暖房燃料の消費量削減」だけでなく「ハウス内の快適化、湿度環境の改善」の説明を受け、微細孔高機能カーテン素材を2枚重ねにしたエアーカーテンを導入しました。
販売面・栽培技術面でも、積極的に活動をされ、JAほくさい管内では、きゅうりを栽培する160名の生産者が「北埼地区野菜一元共販連絡協議会」(北埼一元)を組織し、JAブランドの「菜食美人」として、新鮮で安全・安心なきゅうりの生産・販売を行っています。
佐久間さんは、北埼一元のキュウリ・ナス生産組織である加須市園芸組合の副組合長就任されており、また埼玉県野菜園芸技術研究会(略称=埼野研)の副会長、や「埼玉土の会」の設立当時からの会員であり、現在も監査役として会の重要な役割をこなし、キュウリの市場対策から土づくりまで巾広い活躍をしています。