粟田さんは約1,300坪、21棟のハウスでスプレーとスタンダード合わせて20品種のカーネーションを栽培している。
ハウスは奥行き50㍍で間口は5・8㍍。外張りにはMKVアドバンスの塗布無滴農POフィルムのイースターを使用しており、透明感、強度、価格のバランスがとれたフィルムということで気に入っているそうだ。
定植は例年11月から始まって6月初旬の出荷を狙っており、ピンクや赤といった定番色のほかに最近は若い人を中心に淡い色も好まれているという。
昨年よりMKVアドバンスのW快適エアーカーテンを導入した。
W快適エアーカーテンは、高機能内張りカーテンの快適空乾を2枚重ねて加工した空気層をもつカーテンで、送風ファンで空気を送り込んで膨らませる。
この空気層が断熱効果を発揮して暖房燃料の消費量削減が期待できるほかにも次のような特長がある。
・カーテンを開ける際に快適空乾の微細孔から空気が抜けるため、ファンスイッチをオフ後、短時間で開くことが出来る。
・散乱効果によりハウス内の隅々まで光が入る。
・水滴のボタ落ちを抑え、作物の濡れによる病気発生の軽減が期待できる。
・従来のカーテン装置(スライド・巻上げ)に簡単に取り付け出来る。
七飯町の花卉農家でサイドに使用した試験では、灯油の使用量が慣行区では2,984㍑、W快適区は2,160㍑で、824㍑の節減効果があったほか、
ハウス内温度もしっかり保たれており、湿度も低い状態でハウス内環境も良好だったという結果が出ている。